七月二十五日(木)

朝から会議の資料作りに追われる。ぎりぎりはよくない、とわかりながらも複数人を巻き込んでひとつの資料作りをさせるだけのリーダーシップが発揮できていない。遅れに対する読みも甘かった。あと過去資料を丁寧に見ておいた方がよかった。
いずれにせよ、こうした資料にはフォーマットがあるはずなのだが、例年担当者が思い思いにやっていて、出している数字が微妙に違う。定型化した方がいいと思う。
会議では、参加者の様子をみながら進行するということがまだ弱いことが解った。あまり場数を踏んでいないことや参加者としてこういう場にいたこともないので(ゼミの場と似ているかと思ったけど、だいぶ違った)、意識的に変えていくしかないだろう。8月もまだ会議だ。

そのあとはゴチャゴチャと仕事をする。業者の対応にひとつ失敗する。

台風が接近しているらしい。
週末の友人の結婚式、いけるだろうか。

S



七月二十四日(水)

 今日は中間発表の初日だった。僕は明日だからどんなものかと思って宮地くんのだけは見物に出かけた。有賀くんの話を聞くとどうやらかなりクリティカルな指摘をされたようで、それを引き出した彼もすごい。


 久しぶりに角さんから水越研まわりの話を聞いたり梅田さんと話をしたりと喋ることの多い一日だった。コンクリートの話も好感触でちょっとずつ情報を収集しておきたい。

 中川

七月二十三日(火)

8時に目黒で起きる。昨日母親に「お盆は帰ってこないんでしょ」と言われたので、「彼女と神戸遊びに行く、家も寄りたい」と言ったら「えっ」と言ってまあまあテンパっていた。よくよく考えると親を親として成長させるようなことをこれまでしてこなかったなと思う。そつなく受験をこなして反抗もしなかったし。

「6コ下だよ」と言ったときに「そんなに浪人した人なの」と返ってきたのが興味深かった。年下の彼女という発想もないんかい。

朝食をとって支度をし、出かける。洗足から目黒線に乗り込んで日吉、横浜市営地下鉄を乗り継いで中川へ。東京都市大学横浜キャンパスで岡部先生に研究相談をさせてもらい、授業も一コマ見学した。

うすうすと感じていたメディア・コミュニケーション系学部の方が進路として合っているんじゃないかという思いが再確認された。私大のそういう系の学部情報は今後チェックしておこう。

都市大のメディア情報学部はSFCをお手本にしているらしく、情報学環SFCのバックグラウンドは評価してもらいやすいそうだ。そういうことを聞いても、教育系の進路は違うなという気がする。

都市大を後にして電車を乗り継いで帰ってくる。いったん田端に寄ってフラメンコの道具を用意してそのまま駒場へ。夏休み前最後のレッスンだった。

杉山

 

七月二十二日(月)

土曜日に出勤したので、一日休みを取る。

8時半に起きて、インタビューの文字起しを終わらせる。

どの人からも、他者や環境に依存気味に始まった活動が自律していくという流れがあることが見えてくる。ただこの「依存気味」というのが曲者で、この時点で後の趣味活動につながるものとは異なる関心があることが多い。つまり無関心→衝撃→興味とか義務感→興味というより、興味1→衝撃→興味2、という感じのパターンばかりが見えてくる。興味2は興味1と無関係ではないけど同じでもない。
このへんは趣味研究の領域を掘って、どういうところを問題にすべきか考えていきたい。

昼に外に出てカフェでカレー食べて論集を読む。Wiley Blackwellの論集を読み終わる。このカフェの犬猫にはいつも癒される。
別のカフェでKindle読書を試す。タブレットの大きさとタッチの反応の遅さはどうしてもi-padに勝てない。KIndleで専門書を読むのは、紙の代用という側面が大きい。同程度の値段で紙があれば紙にいく。

銭湯に行ったあと、はじめて入った居酒屋で夕飯を食べる。キンメダイの煮つけ、ご飯、サラダ、スペアリブ、味噌汁、ウーロン茶2杯で3,700円。こんなものだ。

S






七月二十一日(日)

 選挙に行ってから大学に行く。自分が住んでいる場所の特性もあるだろうが、本当に投票するのは高齢者ばかりだなという感想を投票所に行くたびに漏らしてしまう。

 前回のゼミで先生が指摘した、三つの構造の関係性を示してほしいという若干無茶な要求を、それでもいい機会だからと思って考えてはいるのだけれどうまくいかない。それでも、都市と国の関係は「美観」というよりもむしろ都市計画が本質的に持っている一種の「過剰さ」のようなところで議論が展開できるんじゃないかという気がした。

 カレーを食べながら杉山さんと野鳥観察会と猟友会の話で盛り上がる。ナンを食べすぎて胃もたれがする。

 前日のBook Market 2019で購入した「ヨキカナカタカナステッカー」をPCに貼った。

 中川

七月二十日(土)

10時半に起きたということは泉屋のパンが焼き上がっているだろうと思って買いに行くもののどう見ても前日の売れ残りが並んでいるだけのような棚で気が滅入りつつも買って食べる。あんまりおいしくはなかった。

紅茶を飲みながら月曜の資料をつくる。さまざまな学校外学習プログラムの実践をサーベイしていると、自分が全くプログラム実践側の経験をしていないことが情けなくなってくる。もう1度大学生に戻ってLife is Techとかリディラバとかそういうプログラムのメンターやりたい。Life is Techは大学院生も応募可だけれども25歳までとなっていて、とうとう自分が若者ではなくなったことを知る。徒弟になれない年齢になった時にどうやって新しいことを経験したらよいのだろうか。

と、思いつつも大人のメンターを育成するプログラムは海外だとたくさんあるので日本でも探せばあるのかもしれない。「ボランティア」って言ったほうが出てくるのかも。

15時頃に春雨と肉じゃがを食べて少し腹を満たしてから、カート・コベーンTシャツを着込んで田端駅に出る。山手線に乗り込み渋谷へ。道玄坂を上ってVisionに着く。

Dosing主催のCurse the Earthである。クラブのパーティに来るの初めてじゃないかな。

あんまり混んでなかったので前の方で聞けたけど、Dreaming of Screamingくらいまではビートに乗るくらいだった。けれどJin Doggがモッシュピットをつくらせたところで「自分も輪に入りたい」、急に体が動いて自分もモッシュに参加していた。

テンションが上がらないうちはモッシュしている人を見ても冷めた気分になるが、いざ参加してみるととても楽しい。体をぶつけ合う自傷性は結構ストレス発散になることに気づいた。半年くらい前に煙草の火を腕にこすりつけるのにハマっていた時があるけれどもそんな感じかもしれない。

TYOSiNからMidnight Societyのあいだは最前でずっと跳びはねていた。一度地面から足が離れてしまえばあとはそのテンションで乗っていられるんだな。Kamiyadaがラスト一曲あるの忘れてメンバー紹介して帰りかけたのは笑えたけど、そこから始まったShinjuku Noirは本当に曲の最初から終わりまでみんな跳ね続けていた。特にKamiyadaのバースからTYOSiNのバースに移行する部分の盛り上がりはすごかったな。汗かいたし疲れたし、でも1人での参加だったけれどもめちゃくちゃ楽しかった。

Visionを出て左耳が聞こえにくくなっているのを感じながら帰った。

杉山

七月十九日(金)

日記、すごく久しぶりだ……。
自分の手元にだけ、日記まがいの謎の覚書が増えたけど、公開することを意識した文章は久しぶりに書く。

金曜日は、いろいろあった日だった。とか思ったけど、よく考えると印象に残ったのは二つだけだ。いい加減な記憶だ。

まず職場で。
めちゃくちゃ早朝に起きたので、ひどい眠気を抱えながら職場に行く。
ゴチャゴチャと仕事を片付ける。昼過ぎから職場のひとたちが、仕事と本来あんまり関係のないことでワイワイやっていたが、仕事が立て込んでいてたので低いコミットになった。そのことでさらっと嫌味をいわれる。こういうのは、修業不足だと割り切れる。自分は今仕事の方を優先したいので遊びに参加できない、という態度の出し方は気を付けた方がいいだろう、と思った。

まあ、これはいい。

夜、同僚と飲んだ。こっちがいろいろ尾をひいた。
最初は職場の話だったが、だんだんエスカレートして結局なんかすごい話をされた。なんかすごいのだ。自分がこんな会話のトピックに触れる時代が来るとは思わなかった。異世界転生した気分だ。
けど、前回からその兆候はあった。感情の揺さぶりを織り込んだ会話は好きじゃない。ポーカーやってるつもりだったら相手はブラックジャックでした、みたいなのは辛いのだ。頭でDutch Montanaのフレーズが流れる。
楽しかったけどさ。

店を出ると、雨もなく気持ちよい気温だった。酒を飲みながら帰った。
ただ帰り道もすごくよけいなことを言った。俺は女性をドライバーだと思っているらしい。