三月二十九日(金)

 昼過ぎに大学に行って事務作業をしてから明治期の市区改正について改めて調べていた。1920年代の都市計画運動をコミュニケーションの点から捉え返したことによって、逆にこれまで気づかなかった1880年代との違いが見えてくるような気がした。都市政治からある程度距離をとって、この二つを比較したほうが実は議論の戦線が縮小されてまとまりがよくなるんじゃないか。

 数日前に先生に「君はまだ自分の言葉で話している、他人に伝わる言葉じゃないといけない」と言われたのは、切り口が少し意外だったけど確かになあと思い、その言葉はそれ以来頭のなかをぐるぐる回っている。

 今日でデイ・キャッチもクロノスも終わる。「聴く夕刊」が姿を消してしまったことが残念でならない。

 中川