九月二十八日(金)

このところ、ずっと住人募集に時間とエネルギーを費やしている。健太郎は仕事の山場が今週二つもあるのに、ラストミニッツで投稿していたり、朝から見学にきたAくんを駅まで迎えに行ったりしていて頭がさがる。私も検診を繰り下げて、Aくんを出迎えた。

彼が帰って間も無く、新住人が埋まった。はじめから決まると思っていたけど。大事なのはこれからの調整やコミュニティの能動的な維持やろうなー。一連のことについては他の住人に対してちょっとヘソを曲げているかもと自分に気づく。

イラストの一次〆切が迫っていてちょっとまずい。仕事は溜まっているのに、やる気が出ないのでダラダラしがち、やる気が出るのは自由な創造の時間。

手帳の表紙を手描きしていた。こういう自分の好きなデザインやものづくりへのトライは永遠にできる。友達の結婚式の装飾を任せてもらった時のワクワクや、ワークショップのコンセプトを創って建物の内部装飾をしている時、無限にイメージが湧いてくる。ご飯も忘れて永遠にこういう遊びを真剣にしていたいと思う。違うのは「悦に入る」みたいな満足感かも。結局自分の好きなデザインになる喜びと。

午後に重い腰を上げて検診に向かった。あっという間だった。至極体調不良だったヨーロッパから帰ってきて体調メンテにウィリングになった。あとは歯医者か…いつもこういう検診に行く前は気が重いけど行ったらすぐなことも知っている。

夜は会いたかったJさんと健太郎と三人でこたつ屋へ。Jさんは歩くときぴょこぴょこしている。喋り方はスーパーオープンでにこやかで声が大きい。すでに肌寒い季節でもTシャツ短パンにサンダルが似合うタイプの人だ。

自分達に合う選択肢を常に生み出すような姿勢で生きる。そういうの好きだなぁ。お酒が入って途中無口な健太郎を差し置いて、初対面とは思えないほど散々話しまくった。

お産の話とメガネの話、面白かったなぁ。

解散したら自分の疲れに気づいた。夜中、ヒゲもじゃのかがりんがやって来た。私は明日の結婚式準備に必死で、あんまりお構いできずに夜が更けてしまった。


ゆり