九月九日(土)

 8時に起こされて、新住民募集の進捗共有、その後は紅茶を飲んでだらだらしていた。お昼に松本さんと生足に行って鳥南蛮そばを食べ、そのまま本郷に出る。研究室で公募書類を書いていたら原田くんがやってきたので「一般化」などについてしゃべっているうちに17時になる。千代田線で赤坂に出て、Tokyo Little Houseの「『戦後ゼロ年』の東京地図」を聞く。これまでの戦後ゼロ年の語られ方は「高度成長の前口上」程度だったのに対し、戦前からの連続性のもと現代日本を形づくった時期として1940―49年を見る。ヤミ市や賭博、売春といった世界の秩序と資本が、東京をつくっているという話。赤坂のナイトクラブもまさにそんな場所だったらしい。

 イベント後にチャーリー君、サム、合流してきた松本さんと、これまでのこと、これからのことをあれこれ話した。学部2年の時に駒場で森さんからUTalkの話を聞かなかったら山内研とも出会っていないし、みみこさんにも会ってないからまれびとハウスにも来ていないだろう。もっと言えば「あなたは色んなコミュニティに所属して世界を広げたほうがいい」とフラれていなかったらそんなイベントにも参加していなかっただろう。
 山内研やまれびとハウスに出会って、そこからTokyo Little Houseみたいな場にも出会って、興味を追求する人のセミパブリックな空間の可能性を知ってしまったから、この先そこから逃れられないと思う。でも、それはやっぱり人だよね、と、サムと話していた。

 杉山