九月十日(月)

昨日は母のお台場観光に付き合ったり、アフタヌーンティをご馳走になったりしていた。


今朝はまた本来の目的を母と果たしにく。

健太郎は土日も出勤していた。この日はラストスパートで二人ともバタバタしていたけど、朝ごはんを一緒に食べてチェックインをして気持ちが整った。


一度帰って洗濯、準備、イラストの仕事。
りえこおばさんのお見舞いに月島へ。母と合流するも、コミュニケーションのすれ違いで小競り合い。やむなし。女同士の親子ってタチが悪い。

通されたのはタワーマンションの小ぎれいな一室で、男一人暮らしの家には相当思えない、高級でシンプルな佇まいだった。見るからに高くて洗練された家具と電化製品と食器で、余計なものが一切ない。一輪挿しが絵画のようだった。Mくんらしい。

三兄弟の真ん中のSくんも一緒にいた。他の会社に引き抜かれて有給消化中だという彼の一日のリズムは惚れ惚れするようだった。一日に二回ジムに通い、勉強をして新聞も欠かさず読み、食事はささみと野菜を取っている(彼女も)。ね、眠り沼とかないんやな…。


キャリアを積んで、仕事もできて、社会のこともよく学んでいて、親も大事にするよくできた人たちは、一周回って、余計なものに手を出さず、経済に貢献し、その恩恵もしっかりと受けてこうやってシンプルに生きているのだと別世界を垣間見たようだ。「サラリーマンは体が資本」という言葉に説得力がありすぎた。


りえこおばさんは思っていたよりまだ元気で、ハツラツとそしてせっせと果物を出してくれた。病気におかされてもなお芯の通ったあり方に、三兄弟の立派ぶりはこのゴッドマザーゆえかと改めて思った。次、また会えるかな。


帰って再び作業しながらドラマを観ていた。何も考えたくない。数日のバタバタからしばし解放されたかった。


明日から海外出張の健太郎が帰ってくるとわかり、夕飯の買い出し、料理、洗濯物の整頓にお風呂までをくるくるとこなせた。今日一日ずっとおにぎりが食べたくでおにぎりのことばっかり考えていたら必然と明太子に手が伸びた。


雨が強くなっていた。荷物が多すぎるので手伝いに迎えに行って食事を取り始めたらもう二十三時頃だった。美味しい。


いただいた梨を食べつつパッキング。十二月のフライトのチケットを取ろうと奮闘するも、うまくいかず、夜中二時過ぎに寝落ち。四時半、また起きることになる。


ゆり