八月二十五日(土)

7時半に起きてシャワー浴びて本郷に出る。八月二十五日の朝は大変暑い。紅茶を飲む気分にはならず、ラボで冷たい水を飲みながらソーセージマフィンを頬張った。夜まで待機業務。

マチュア写真家調査の分析をしていた。分からないのは、興味を深めるうえで実践ネットワークは実践共同体を代替しているに過ぎないのか、それとも実践ネットワークという関係性に固有の媒介機能を果たしているのか、だ。写真活動は、芸術表現という論理を気にかけながら個人的興味のもと実践されるという構造をもつがゆえに、確率的な問題で実践ネットワークが機能しているに過ぎず、興味を深めるうえでは実践共同体でも機能的等価なのだろうか。それとも、実践ネットワークでないといけない理由があるのだろうか。少なくともそういう事例は存在していて、今のところ「コレクティブ」や「クラスター」、「群れ」、「界隈」といった言葉をあてがう他ないあの社会関係において「視点の多様性」を面白がり、自分の表現を反省的に確立しようとする経験がある。これは、協働と共通の目標からなる実践共同体では実現されないだろう。この事例をモデルケースに結果をまとめていく方向性が良いのではないかと思い始めている。オーケストラ団員調査のときも、そんな事例があったなと思いだす。

夜は目黒に帰る。家族のいる家で眠る。

杉山