五月二十一日(月)

 いつもより早く8時前に起きてシャワーを浴びて出る。8回目の五月祭、フラメンコはめちゃくちゃ楽しかったな。研究室で紅茶とパンを頬張りながら準備をして、そのままコモンズで共同研究のインタビュー。個人研究のインタビューに比べて構造化面接に近くあっさりと進んで少し不安になった。けれど、実際、ある人が長年打ち込んでいる趣味について語る時と、ごく日常的に利用するコモンズについて語る時で語りの雰囲気が違うのは当然かもしれない。
 
 その後、昼食をとりながらオンラインインタビュー利用研究のサーベイをしたが該当する論文がほとんどなかった。「インターネット・スタディーズ」のリアリティが日本ではほとんどない。
 少し仮眠をとって小林ゼミへ。「文化の本質的価値はあるか」という議論に拘泥しなくてはならないのは、結局文化政策のスコープが「国民全体」にあるからだと気づいた。研究室に帰ってねもさんに話したら「教育だったら、初等中等教育は国民全体だけど、高等教育はそうじゃない」と言っていて確かに、となる。国民全体が受益者ではなくても、国家の事業として考えられていることがらはたくさんあるはずだ。そのセグメント、単位のうまい扱い方を導入しないと文化政策の議論は未熟に見えてしまう。
 
 夕方から体調不良の阿部さんに交代して待機業務。水越ゼミの発表資料を作成して夜もふける。MarkdownからレンダリングしたHTMLの汎用的な使いやすさを体感すると、なぜこれまでWordファイルを前提にしていたのか不思議になる。
 
 杉山