五月二十二日(火)

つかれ気味の今日は、1日家で作業。

いくつか講座の仕事が決まった。
東京は、今週一平さんがやる場所と同じところを提供してもらえるみたいで、偶然で、なんか嬉しい。

大阪は、西成。気にしながらも直接的な関係をまだ結ぶに至っていなかった「貧困」と呼ばれる地域。地区の名前を聞くだけで、道の、そこにいる人たちの、土地の香りがするような気がして、脳の奥が、つん…となる。その土地での日常と向き合う若手に関われるのは、なんだか息を吹き込まれるような気がする。

お金にまつわる実験に根気強く付き合ってもらう。私も自分に付き合ってみる。純度を下げないためにとても大事。

夜はしおりちゃんが来た。独特の話し方。静かで大きい空気(というか波)に心地よく飲まれる。
手作りのヴィーガンスイーツ、アボカドなんかが紙袋から出てくる。

健太郎も帰って来て3人で話してると夜がふけそうだったので料理開始。
ご飯、残りの味噌汁、アボカドと玉ねぎのサラダ、じゃがいもと里芋のお焼き。

その間に健太郎が心待ちにしていたきゅうりちゃんの植え替え。
春菊、紫蘇、小松菜。三種類の土のミルフィーユ。目が輝いてる。

ここで桂子さんとむぎとが帰って来た。2人で高尾山に登っていたのだと言う。
箕面でそれぞれに一緒だった2人が、こっちで山にいるなんて。
いいタイミングでむぎとが来てくれた。10歳の頃から知ってる彼のことを話す時、私はいつもちょっとだけ(いや、割りかし)誇らしげだと思う。

駅まで2人を送る時、不思議な感じがした。私たちはなんでここにみんなでいるの。なんかよく分からないこういう夜、すごく好き。

へとへとに疲れた私たちは今日も階段でチェックアウトという名の積もる話をした。


ゆり