三月九日(月)
10時半に起きる。今日もsくんが家にいるし、互いに仕事に出なくていいし、2年時が巻戻った感じだった。こたつで紅茶を飲んでからシャワーを浴びる。
12時前にsくんと家を出て登喜川でうな丼を食べる。最近はランチをやっていないみたいだが、それでも1000円でちゃんとしたうな丼を食べられるのは嬉しい。
田端から山手線で御徒町へ。春日通りを上っていって、アンモナイトでコーヒーを買ってから本郷へ。僕は研究室に行った。
研究室では博論を書いた。興味と知識の項を書いていたので、今日は書くスピードが速かった。途中で彼女と電話する。ちょっとなおってきたみたい。
19時にsくんと合流して根津へ下りる。千代田線で西日暮里まで帰ってきて、ぶっかけやで天ぷらうどんを食べる。今日もうまい。ここはいつ来てもうまいなあと思って食べている。野菜天がうまい。
そのまま歩いてまれびとに帰る。sくんはこたつでデザートを食べたあと旅立っていった。
夜シャワーを浴びていたら博論の問題関心を要約する文章がわいてきた。いざ書いてしまうと素朴な関心だなと思うが、素朴でも自分の考えが系統的にまとまった文章が5年かけた結果生成されるというのは、研究の醍醐味だとも思う。
継続的かつ専門的な楽しみ方をする趣味は日本人にとって貴重な自分の好きなことに打ち込める活動であり、趣味を継続することによって生活に一貫性がもたらされ人生の意味を得ることができる。その一方で、ある人が趣味を始め、継続していたのにも関わらず途中で興味を失ってしまい、趣味の継続を断念してしまうことがある。では、どんな活動環境があれば、趣味を始めた人は興味を失うことなく、趣味を継続することができるのだろうか。
この問題関心を「飽きないようにする」とか「興味を維持する」みたいな保守的な方向性ではなくて、「新しい面白さに出会える」という前進的な方向性で解決しようと試みたのが自分のアプローチということになるだろう。それは修士で入ったときの「未経験者がアマチュアになるにはどうしたらいいか」というテーマに比べて趣味の局面は「始める」から「続ける」にズレたものの、それでも方向性は変わっていないと思う。
杉山