一月三日(金)

午前中、祖母に会いに行く。
今回の帰省で、昨年よりずっと体が弱っているのがわかる。動くのも意思表示をするのも話すのもおっくうそうだ。それでもそんなそぶりを見せずに手を振ったら振りかえしてくれる。高齢者とのコミュニケーションについて、ほとんど学んでこなかったことに気づく。

家族イベントをこなして、空港近くの書店で『デジタルメディアの社会学』と『メディア社会論』を買う。『メディアは社会を変えるのか』を読んでから、あらためて最新の教科書を読みたい欲求が高まった。自分が教科書的な適切な書き方がよく分からなかったというのもあるが、もうひとつの動機としては、最近のメディア研究がその初学者に対して、どういうテーマや現象を扱い得ることを魅力として売っているのか知りたいということもあった。願わくば、自分の考えているテーマをすべりこませる道も知りたい。

空港でデジタルメディアの社会学を読んでまとめる。両論併記的な章が多い中、加島さんの章は独特だ。結局問題意識は共有するけど、一歩踏み込んだところまで教科書の中に入れていないのはなぜだろう、という気になる。

十二時頃、まれびとに到着する。
明日に備えて早々に寝る。

S