七月三十日(火)

 最近は本当に暑い。大学に着いたときにはすでに一仕事終えた気分になっている。

 震災時の議論から都市と国家との関係を見るという作業をやっているのだがなかなか分量も多く骨が折れる。どこまでが精緻に読む場所で、どこからがそうではないのか判断をつけるのも難しい。『震災復興事業大観』のほうはビジュアルが美しいので色んな人に見せてみるという若干面倒くさいこともしているのだが、『帝都復興誌』のほうはだいぶ味気ない。とはいえ、復興計画が「都市計画に過ぎない」という批判を浴びていくのは興味深い。

 丸の内と築地で言えそうなことがあるんじゃないかという気にもなったが手にあまりそうだ。

 中川