四月十二日(金)

昨日は新歓公演のあと渋谷で飲んでいたので今日は12時くらいまで寝ていた。

起きてから紅茶を飲みつつ『Play Matters』の続きを読んだ。昨日講読していることをつぶやいたら松永さんが書評論文を紹介してくださっていた。分析美学の学びあいカルチャーの有り難さ、紹介する価値のある書評が存在しているゲームスタディーズもえらい。

本郷に出ようと家を後にして駒込まで来たところで、無性に散歩したくなった。六義園脇の雰囲気のよい路地を進んでいったら巣鴨に着いた。

春日に出るつもりで三田線に乗ったら、神保町の名前が目に入ったので気が変わる。

神保町はあまり贔屓にしている古書店がなく楽しめていない場所だが、とりあえずボヘミアンズ・ギルドに寄る。その後ぶらぶらと歩いていると自然科学書専門の明倫館に当たった。

昔から店の前は通り過ぎてきたけれど、今回はついにピンときた。キット論関係の本はないか。軒先の均一棚を眺めていたら、果たして、あった。松下電工が昭和52年に刊行したテクニカル・ガイドである。消費者向けなのか電気屋向けなのか定かではないが、電気あんかやこたつの回路図や部品、修理方法が載っている。300円。

これは新しい鉱脈を見つけたぞと喜び勇んで購入した。明倫館の店内にはBASIC時代のコンピュータのユーザーガイドやアマチュア無線関連の書籍も並んでおり、今後は定期的に見に来るようにしたい。

神保町で十分満足したので御茶ノ水まで歩き、丸ノ内線に乗って本郷に出た。研究室で投稿論文の修正をし、余暇論セミナーを開き、出張から帰ってきた原田くんと遅い夕食をとった。

杉山