四月四日(木)

 注文していた本を受け取り大学に向かう。

 最近は初期の市区改正について新聞報道から調べているが、一次資料に当たって読んでみるといろいろな発見がある。やはりこの時代は「都市」ではなく「都会」という言葉遣いなんだなということを実感する。どのように市区改正を議論するフレームが変わっていったのかということが少しずつ分かってきた。とはいえcivicとurbanの話にどこまでつなげることができるだろうか。

 偶然見つけたイギリス都市史のLarkham and Lilley (2003) が興味深い。国内の都市間競争のなかで都市計画家が提示した都市計画プランが視覚的にどのような効果をもたらしたのかということについての論文だ。当時のイギリス都市計画家、コンサルタントがどういう存在だったのかということも分かる。Critical Planning Historyという潮流はどのように形成されているのだろうか。
 
 最近は新学期だからだろうか、コモンズで話すことが多い。

 中川