四月二日(火)

鬼のように仕事がある。

ので、こっちも新しい職場の人へのイントロめいたことを話す以外、もくもくと仕事をした。時間の流れがたいへん早い。

担当が変わったので、ひとまず読まなければいけない資料を印刷する。工事関係は買入れ以上に資料の提出が多い。家に帰って標準仕様書というもののうち「監督員に提出」という言葉を拾って読んでいく。研究時間がない。

仕様書を読んでいると、工事という活動に伴う影響を事前に、あるいは工事の最中に、できる限り統制しようというつよい意志を感じる。とにかく行政が求めるのは文書とハンコによる行為やモノの証明だ。物の品質は書類によって保障されるし、書類と活動は一体になっている(申請と申請書、報告と報告書、完了と完了届…)。

行政の欺瞞は業者に膨大な書類の提出を求めておきながら、実際に提出がされてなくても内部の処理上問題ないと判断すれば必ずしもちゃんと書類をそろえるわけではないところだなあ、と思う。小さな工事で施工計画書を求めても仕方ないけど、仕様書に則るなら必要だ。

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