三月十一日(月)

 前日にワインを飲みすぎて何度か目を覚ましながら10時になる。二日酔いがないのは救いだった。

 11時に弥生に着き、シンポジウムの準備をする。一条ホールに来るのははじめてだ。続々と来る配布資料をなんとかまとめて来場者に渡していく。
 カメラを持ってきていたのでシンポジウムの撮影係を仰せつかる。意外と投影資料を使わない発表者もいるんだ。途中でコピーを取りに行くのは大変だったが、それ以外についてはつつがなく終わったのではないかと思う。

 家に帰ってから今後の研究計画を考えているときに今日のシンポジウムとの関連で羽仁五郎の『都市の論理』のことを思い出す。こういうものが学生運動のときにどのように効果を持ったのかということを「都市」という概念に込められたものからもう一度考えなければいけないんじゃないか。

 中川