九月十九日(水)

朝から、いや、昨日の帰宅前からすでに必死のぱっちである。グラフィックの仕事は、当日ライブで描くよりも、お題があってそれを描き現物で納品するスタイルの方が随分と労力がかかる。

まほちゃんの結婚式にあたり、参列する友人たちを描く。新郎新婦とのエピソードや人となりを一つひとつインタビューして、そこから着想を得て見たこともあったこともない人たちをビジュアライズしていくのは、面白くて骨の折れる作業だ。

ただ、一人一人に勝手に愛着が湧いていったりして、私まで前からの友達だったかのような気分になるのは新鮮で、いい仕事だと思う。

前から予約していた検診に出かけ、血を抜かれたら、なんだか立ちくらみがするような気がして来た。昨日の夜から何も食べないようにしてたので腹ペコだ。

ラオスのスーパー激務から帰ってその足でオフィスで仕事していた健太郎と駅で落ち合った。目がとろんとろんの疲労感満載だ。

二人で大戸屋に駆け込んで鶏を食べた。積もる話の片鱗をちょっとずつ味わいながら。

帰宅、必死のグラフィック作業再開。今日の納品はとてもじゃないけど間に合わない。ほんの少し寝落ちしていびきをかいていた健太郎までがっつり手伝ってくれていながら、納品を明日に伸ばしてもらった。集中して頭に熱が昇っている感じがした。


ゆり