九月六日(木)

七沢温泉福元館で目覚める。本厚木から車で20分ほどの温泉街で山内研合宿。いま調べたら小林多喜二も泊まった宿らしい。鹿の剥製があった。

 

一昨日は学者レビュー、昨日はSFC長谷部研と合同ワークをして、今日は総まとめである。ブルーナーの視点からデューイを批判する面白さとか、フィールドワークでの経験をモデル化するとか、充実した内容だった。

 

ただ今回の合宿で一番印象に残るのは、模造紙に描きこんだ「結婚相手に求めるものマッピング」だろう。1日目の懇親会の余興で思いつきで提案したら思いのほか盛り上がり、愛したいか愛されたいか、振り回したいか振り回されたいかでひたすら話が続いた。2日目に長谷部研が合流すると自己紹介のネタとして活用され、また懇親会の話題になっていた。みんなの持論を誘発する課題設定とか、模造紙というオブジェクトが媒介になって日をまたいで会話が行われる様子とか、久々にワークショップデザイン的な面白さを感じた出来事だった。

 

12時に合宿はお開きになり、本厚木駅で昼食を取った後、駒場に出た。『漱石と煎茶』を読んで時間をつぶしてから、記念公演のリハーサルに臨む。グアヒーラ、バンベーラ、マルティネーテ・イ・シギリージャを踊りきる。だいぶ体が慣れてきて疲れにくくなった。明後日が本番である。久々に会う先輩と話すのが楽しみ。

 

杉山