八月二十七日(月)

出勤して、ドタバタと作業をこなしていたら午前も午後も終わっていた。
あまりはかどらず。

一ヶ月半後に迫った発表のオチのつけどころがわからず、From Counterculture to Cybercultureの中にヒントを得ようと読み始める。
本書の中で面白かったのは、意外とマクルーハンに関する記述が多いことだ。本書が主眼とするスチュアート・ブランドとって、マクルーハンは、①技術がもたらす社会変化に関する空想的ともいえるイメージを提供した事と、②文化的なアントレプレナーとしてのロールモデル、を提供した人らしい。

とくに前者について、マクルーハンがヒッピー界隈の人に読まれたということをよく聞くけど、その影響を受けた人たちはメディアやコミュニケーションについて発信をして次代の研究者たちが位置づく環境を創っていったと考えると、一過性的な見方では隠れてしまう「メディア論(的なもの)」の系譜が今の今まで連綿とあるように思えてくる。

この本でも出て来るラインゴールドは、ジェンキンスを「21世紀のマクルーハン」と読んだけど、その意味は意外と対抗文化的なエートスと企業家たちの社会観をつないだ人物としてつながりを見たのかもしれないと思った。

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