五月二日(水)

六時四十五分、起きる。
職場へ行く車の中で、恐ろしいほど仕事に行きたくない気持ちがわいてくる。仕事の流れに飛び込めば、忙しさで溶けて消える感情だろうけど、しかし新人は一~三ヶ月目で辞めたくなるという話は本当なのかと思わされる。

デスクに顔を出すと、早々に前日の仕事について指導が来る。上司の指導はおおむね「なぜ駄目なのか」をハッキリ言ってくれるのでためになるのだけど、今回のはなぜダメなのかハッキリ言ってもらえず、よく分からんまま仕事に向かう。

今日はひとり休みで人が少ない。
書類を二つ仕上げて、急ぎの発注をする。フィクションを練り上げる作業だ。
ドタバタの案件が並行しているので、神経が磨りへる。 
体験したことが奇跡的になかったけど、たぶんこれから多くの異動先で見るであろう体育会系の(? ただしい表現か?)演出された和やかさにとまどう自分と、ゴーイングマイウェイを装いながら場の調子に合わせる同期。だいぶキャラの違いが浮き出てきた。

仕事が終わり、メンバーで飲み会へ。ここは雰囲気も料理もよいし、職場から近いのでちょくちょく使うらしい。だらしない新採二人組が相槌役に徹したので、ときどき場が死ぬ。古老二人組が仕事の話をせざるをえなくなる。体育会系のコミュニケーションは、周りがのらないと死ぬという類のものだと学ぶ。

お酒を一滴も飲まず、9時に解散。

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