二月十三日(火)

 余裕がなくて、心の中でギリギリまで膨らんだ風船がぱつぱつしてたけど、和らいだ。日記ってすごい。
 一日に自分を何度も奮い立たせて稼働してたところに、会社から働き方を指摘するメールが来て一気に疲れが決壊してしまった。昼間見た、街路樹を写生するおじちゃんおばちゃんたち。卓球場の素敵なご主人(94歳!)とラリーにいそしむおばさま方。おいしいカツと、優しい笑顔のお姉さんと、楽しげにリノベーションされた小さいお店。そういうのがすごい遠くに感じて、緩ませようとしてみてもできなくて。
 それが、昨日の書き忘れた日記を手帳に書いてるだけでゆるっとなった。昨日の気持ちを自分の中で再現してたんやね。追体験、癒し。
 みんなの日記が葉っぱみたいに降り積もって、全部でひとつになったり、よく見ると色も形も違ったり重なりがズレてたりするのは面白いと思う。積もれば積もるほどクセになると思う。
 収穫の日を楽しみに、みんながどんな視点で毎日を過ごしてるのか、まずはファインダーを覗きたいな。
 
 [ゆり]