六月一日(月)

10時半に起きる。紅茶を飲んでパンを焼いて食べる。遅ればせながら家賃計算をした。

昼はフォレストカフェの牛すじカレー。うちあわせCastを聞く。

博論の先行研究レビューを引き続きする。アウトライナーの醍醐味というか、内容にとって無意味だが形式的には形になっていた構成がくずれて、もう一度先行研究を全部読む中で内容的に意味のある構成がボトムアップに立ち上がってきた。Azevedoの理論枠組みは重要だが、具体的な分析としてはCorinが一番お手本だという認識はここでやっと得られたな。

15時から共同研究のミーティング。実践のアイデアを出すのは苦手だ。苦手というか、他の人が面白いと感じる部分と自分が面白いと感じる部分が違いすぎていつもアイデア出しに参加したことの不満が残る。グループが先にあってアイデア出しするのはつらい。面白さを共有できる単位でその都度会を組織するのは大変面白いのだけれども。

17時から委託業務の仕事。手応えはないけれども仕事はした。

夜は牛丼を買ってきて食べた。昼も夜も肉と米だ。

杉山

 

五月二十六日(火)

10時半に起きて紅茶を飲みパンを焼く。委託業務に取りかかる。いきなり学習指導要領に位置づけにくいやつを引いてしまって失敗したと思った。無理くりこじつけてもじょうがないので委託されたとおりに仕事をした。

もっと工数をかければ指導要領にも位置づいて充実した探究授業になるのは分かっているがそこまでやる余裕はないというのがもどかしいところだ。委託された通りにやったのだからそれでいいけれど、それが自分のアイデアの限界だと思われるのは心外な気持ちもする。かといって委託された分を大幅に超えて無賃労働したくもない。ここらへんみんなどうやって折り合いを付けているのだろう。自分のポテンシャルを知ってもらうために無賃労働する人も多そうな気がする。

夕方くらいにから共同研究のリサーチを進める。どの国もイノベーションを起こしたいのだなあという感想。教育政策に表れる未来社会像についての分析を読んでみたい。

夜は弁当を食べると心がだめになる気分だったので冷凍しゅうまいを買ってきて食べた。味噌汁も煮て満足した。

博論の直接的な先行研究をまとめるGoogleスプレッドシートの記入をはじめた。WorkFlowy環境をそのアフォーダンス込みで考えて整えた分、WorkFlowyのUIには起こせない認知表象は積極的に外部ソフトウェアに委託するようになっている。クラウドベースで作業すれべURLをWorkFlowyに貼っておくだけで遷移できるので楽だし。

杉山

五月二十五日(月)

仕事は、今まで事情があって進められなかった案件を一気に進めた。予算消化が進む。
状況がかわり、新しい人の流れができる。職場の雰囲気も大きく変わる。定時+15分だから許容範囲だ。

家に帰ってHillsを読み直しているうちに、前回ゼミで発表したテーマが、どうも小手先の描きやすさで選ばれたもので、そもそも博論的には全然大事ではないのではないかという反省につながって、もやもやし始める。題材についての説得的な説明ができないのだ。

杉山君と問答をした結果、2月頃先生に示した博論第1・2章のテーマを選んだ方が、題材の説明がしやすいという結論になった。
ただその時は、それが具体的なデータの分析とどうつながるのか道筋が見えていなかっただが、問答の中で分析パートへとうまくつなげるやり方についてアドバイスを得られる。こっちのしたいことを、詰問するのではなくひとつひとつ確かめるような形で訊いてくれるので、辿った思考の道筋がクリアに感じられる。



五月二十三日(土)

10時半に起きて紅茶を飲みパンを焼きバナナヨーグルトを食べる。

この土日は博論を書くだけにしようと思って実際にそうした。Azevedo (2013a) をちゃんと読んで、モデルロケットの安定性がいかに達成されているのかを理解し、博論で例示する。

状況のなかで生きていく個人について語りたいときに一番依拠しやすいのはロゴフだった。今まで知らなかったのは不幸だったな。レイヴは政治経済みたいなことをやりたがっているし、エンゲストロームは系全体に興味があるし。Azevedo (2013b)でもLave and Wenger (1991)とRogoff et al. (2003)に一パラグラフずつ割いているのも今になってみれば当然だったと分かる。どうも博論2章3節3項はAzevedo (2013b)を自分が理解するための注釈みたいな気がする(実際論文中でもそのような位置づけだが)。

今回こうやって社会文化理論をさらったのは勉強になってよかった。3章4章の結果の記述をライルの意味で厚い記述としてやれる執筆態度になれそう。「趣味縁の影響」を書くのではなく、「分析単位としての趣味縁が興味が深まる場面にいかに織り込まれていたのか」を書く。

昼はラーメン、夜は肉味噌うどんを食べた。麺ばかりだった。

杉山

五月二十二日(金)

仕事というか職場の状況はカオスで先が見通せず、傍から見てもだいぶやばいことになっている感じだが、少なくとも自分の作業にまで下りてきていない。とりあえず自分が一日でできることをやって、定時で帰るが、来週からがまた怖い。

帰宅して、ワインを飲みながら稲垣・波多野本の続きを少し読む。

鬼滅の新刊を読んで、十二時くらいに寝た。



五月二十日(水)

11時に起きる。紅茶を淹れパンを焼きキウィを切ってヨーグルトを食べる。相変わらず社会文化理論を読んでいる。

14時頃にサンドイッチを買いに行ったがチョコバナナサンドしか残っていなかった。今朝はバナナを食べ損ねたからちょうどよかった。

15時から共同研究のミーティング。17時近くまでやったか。終わってからミーティングで発生した事務仕事をこなす。

そこからもう一つの共同研究の資料探し。あまり見つからない。相変わらず論文を探すのは得意だが面白い実践を探すのは下手だ。

あまり達成感のないまま終える。またロゴフを読んで寝る。

杉山