八月三日(土)
一週間が波のように過ぎ去った。気がついたら日記を一日飛ばしていた。
朝から起きて仕事に行く。休日出勤が板についてきた。
いつもなら上司がいないからこそじっくり時間をかけられる仕事を選んでするのだが、今日もそんな感じになった。
今進行中の案件の書類を整えた後、検査の準備をこまごまとする。
昼食後は時間のかかる調査ものを行った。別の担当がやるものだが、来週のことを考えると全く時間がなさそうだし、総括という立場なので出来る作業はこっちでやろうと決める。年上に対してサポートと指示を与えるということへの心理的障壁の乗り越え方に悩む。適度な距離感が一年半働いても分かっていないのが最大の問題だ。
その後、時間のかかる調査案件に手を付けたが、直近書類が見つからず頭を抱える。前前任者に電話する必要があるかもしれない。
家に帰る時、いつもは通らない道を進む。ハンドルを転がしながら窓の外を見ると、空には明るい層と暗い層がはっきりと裂け目を作っていた。
変な光景だと思っているうちに、泣きそうになった。結局決心がくじけたことに情けなく思う。
夜、部屋の中はちょっとむし熱い。でもクーラーをつけるほどではないから扇風機でしのぐ。
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