六月二十一日(金)

 最近は高校生ぶりにライフハックに関心が戻ってきて高畑正幸さんのYoutubeを見るなどしている。高畑さんのハックは「こうしたら生産性が上がる!」という類のコンサル的な提案ではなく、あくまでも高畑さん自身の文房具に治する関心の延長上にあるからこちらも見ていて楽しくなる。山下泰平さんのもそうだが、考え抜かれた部分とずぼらさが同居したテクニックは最高だ。

 コモンズで宮地君とCronon読書会を行った後、市政専門図書館に行き屠畜場の歴史資料についてコピーをとる。そこから急いで日比谷シャンテに向かった。映画は14:10からだった。

 WE ARE LITTLE ZOMBIES!! 長久允監督の最初の長編映画である。パンチラインの応酬と素早い展開、不条理なギャグ、咀嚼の気持ち悪さは相変わらず。

 家電屋と無印に寄り、銀座で餡パンを買ってからギャラリーエークワッドへ。今日はやることが多い。

 ほかのメンバーと落ち合うまで一階の展示を見ていた。もっと早く来ればよかったと思う。小池百合子も参加しているのには笑ってしまった。街灯を水滴に見立てる――そんな意図はなかった気がするが、逆にそういう見立てをするという面白さを教えてくれたような気がする評だった。展示の写真は遊歩のメンバーがなぜか三人並んでいてそれも楽しかった。

 表彰式では「写ルンですは普段のカメラより軽い」「猫に餌をやらないでくださいという掲示やペットボトルの水があるところで猫を探すようにしている」などという受賞者の言葉から強者感が漏れ伝わってきていてなかなか良かった。あの男の人はモテそうだ。普段見ている映像よりも細部がはっきりした低高度の空撮もよかった。都市のスケールと個々の建物の大きさがわかる絶妙な距離感。赤みが強い都市はエモい(エモいって古!)。

 パン屋に振られた後は本日二回目のサイゼリヤで白熱の中島セナ緊急討論会が開かれた。「墓ガチャを回す」「概念としての中島セナ」「謝辞プレゼン」「持てるリソースを最大限投下すればかなりの確率で会える」という好き勝手極まりないことを二時間に渡ってしゃべっていた。

 中川