三月一日(金)

9時に起きて待機業務。ラボで紅茶を飲んだ。

梅田くんに連絡をとってマスコミ学会への紹介を書いてもらった。ついでに論文の構想の話をしたら「そもそもアマチュアという理論語を用いて研究者は何がしたいのか」と問われた。

自分としてはすぐ答えが出てきた。論点は2つ。定型的な制作の反復にならない創造性と、専門教育課程を経ない文化への参入だ。

驚いたのは、こうやって論点を並べてみると、キットはまさにこの2つの論点が同時に成立する時に問題になることが分かったことだ。

最近はキット論ばかり考えていて来週の発表準備も再来週の資料づくりも原稿もあまり手が進んでいない。今日はかろうじてacademistの再校は済ませた。

昔、森さんが論文は過去のことを書くからモチベーションが湧きにくいと言ってたけど確かにと思った。自分にとっては解決済みの問題をもう一度順序立てて書くのだから、これはチュートリアル・オーサーシップの問題と限りなく近い。

行けたら行きますという飲み会は結局行けずに『ビデオゲームの美学』を読んで帰った。

杉山