二月三日(日)

 休日にかまけて昼まで寝てしまう。

 基礎のレポートを四苦八苦しながら仕上げる。テーマが緩く指定字数が少ないぶん、議論の糸を通していくことが難しく、ここ数日悩んでいたがなんとか形にした。
 
 その後は安部磯雄の『応用市政論』を引き続き読んでいた。この本の中盤以降、安部は電力やガス、電話などさまざまな公共サービスを私営ではなく市営にすべきということを欧米の事例と比較しつつ延々論じていく。まあ、かなり退屈なのだが、冷静になって考えてみるとこうした「公共」「サービス」という考え方がどの程度形成されていたのかということや、そもそもその料金をどのように徴収していたのかということが気になってきた。個人の努力ではどうにもならず、かといって国家が介入するほど大きくもないというところに都市行政の領分がある。こういうスケールで負担の規模を考えていく想像力と「都市」という考え方をうまく結びつけて考えていきたい。

 最近はコモンズの人が少なくて静かなことが多い。