八月十日(金)

10時ごろに起きる。木村さんのアマチュア科学者論文が科学教育学会の奨励賞を受賞したそうなのでお祝いのメッセージを送る。「いつか一緒に研究したいです」と言っていただいて嬉しかった。何かプロジェクト考えたい。

午前中は紅茶を飲みながら小林ゼミ合宿の振り返りレポートを書いた。文化むら職員の「大泉は東京ぽいんですよ」という言葉をもとにまとめた。「別に深い理由はなくても、何となく関わらない」みたいなところに、都市の多文化共生の現状がある。顕在よりも潜在に問題がある。

書き終わった後、テラスでたらこスパゲッティを食べている途中で歌川先生から電話が来る。仕事と共同研究の話をした。昨日、山内先生に「DC2に通るような人は先生とは勝手に論文書いてるね」と言われたので、夏の間にシリアスレジャー論文を進めたい。

15時に中野新橋に出て記念公演に向けたグアヒーラのレッスン。パレハらしい構成をつけてもらう。だいぶらしくなった。

フラメンコ後は夕方から本郷に出て東大博物館の暑気払いに参加した。Googleマップで山道のガードレールの当たりをつけミノムシの新種を見つける研究者、家畜としてのニワトリの形質の差異が人間の美的選好によっていかに生み出されたのか、生物学と社会学の狭間を行く研究者、貝の模様を発生させる数理モデルの開発に取り組む研究者……色んな人がいた。分野を超えた学際的交流が起き、そこに標本整理ボランティアとしてアマチュアや市民科学者が関与できる東大博物館は非常に魅力的な学習環境に見えた。今後も関わっていけるといいな。

杉山