七月九日(月)

シューマッハカレッジ5日目。早い。

鳥がたくさん鳴いてる。

朝起きて、噂のコンポストトイレへ。 

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コンポストトイレ、完全に森の中にあるワイルドかつナチュラルなやつだと思ってたら、小屋だった。


茂みばっかり探してもんだから、
前来た時に見つけられなかったんだ。



ドアを開けて「世界一いい音のする風鈴」を探したのだけど、

これまた予想と違いすぎて見逃してた。

ドアの手前にあったし、
めっちゃ大きい「ウインドチャイム」だった。

これ、直訳のワナ。

ゴロンコロンコロンと響く音は、気持ちいい。

メインの建物の方にも届いていたみたい。




今日のフィールドトリップのためにみんなのお弁当を作った。

イギリスの業務用ラップは薄くてすぐくっつくから難しい。


サンドウィッチの包み方が、どんどんイノベーションを重ねて

上手く速くなって行くのにワクワクした。

手作業、楽しいな。




さあ、楽しみにしていた時間だ。
生態学者であるステファンとのDeep Time Walk



地球が生まれて46億年の旅路を、

4.6キロ、海岸沿いや森の中を歩きながら体感する。



1歩が約50万年。


1mで100万年だ。


1センチが1000年。

1ミリが100年。



「50万年」「50万年」
と唱えながら
一歩ずつ
ガイアの旅路を行くのだ。

 

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ステファンは、Cちゃんが持って来ていたウクレレを抱えて、

スパニッシュなのかクラシックなのか

とにかく魅力的な音楽を奏でながら話し始める。



彼から溢れてくる気楽さ、遊び、好奇心。

それでいて深く壮大な旅に誘ってくれる。

ステファンのこれまでの生き方が滲み出すようだ。



ナショナルトラストのマークがついた門を入って、
旅が始まる。

列をなして丘を下る。
裸足になる。
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まだこの星に生命はない。



地球にやっと海が生まれて少し。


丘をのぼり、
ふと目の前に、そして横にも、
海が広がった。

息を飲んだ。
涙が溢れて来た。



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美しすぎる。

なんだこの惑星。



あかねちゃんがたくさん準備をしてくれた通訳。

とても伝わって来た。

全ての音が、光が、色が美しく感じた。



はじめの生命はバクテリア。

それまでに気の遠くなるような距離を歩いた。


そこからも無限に感じるような旅路。


太古は木さえもこんなに根深く、高くはなかった。



陸上動物が生まれたのは随分と後だ。

初めはクモやゲジゲジだったって。

ステファンが日本語の「ゲジゲジ」を気に入って

ゲジゲジ〜むっふっふっふ」と復唱していた。




風が気持ちいい。

一歩ごとに、感謝が体から溢れてくる。


初日、
「最高の一週間を過ごしたとして、どんな一週間にしたい?」

という問いに、
私の体から湧き上がって来たことは、
「生命の喜びを味わい切る、そして全ての生命への祝福!!」

だった。
驚いて涙が止められなかった。



そして、願いがどんどん叶って行く。

なんてことだろう。

世界はなんて優しいんだろう。



地球が大切な友達のように感じた。
たくさん頑張らなきゃいけないことは、したくない。
困っていたら手を添えたい。
愛している。


…今日のことで
ひとつ告白すると、

Deep Time Walk中の瞑想で
私、爆睡してた。

てへ。
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だから感想を聞かれても答えられなかったけど

地球と一体になれた気はしてるで。

めっっちゃ気持ちよかったから。

むふふ。



ゆり