二月二十一日(水)

 踊り疲れて早く寝たおかげで7時半に目が覚める。『美術手帖』の「言葉の力」特集を読みながら紅茶を飲んだ。いぬのせなか座の「共同体」を鍵にした制作ぶりに関心をもつ。
 昼前から池袋経由で研究室へ。『学校外学習百科』の「ネットワーク」「ソーシャルメディアと社会ネットワーク」の項を読んだあと、来週の研究会用のスライドづくり。途中、先輩にリレー日記の話をする。「新しいことを言う」だけでなく「すでに言われたことをより優れた形式で表現する」ことにも価値を見いだすようになると、途端にアートの面白さが見えてくる。最近ひしひしと感じることだ。
 コモンズでは久々のふじこさんとSくんと世間話。そのあとこくわがたでうどんを食べて、Sくんと歩いて帰る。趣味の人間関係の限界についてやりあっていたら、結局、自分と話し、聞いてくれる人々の有り難さに行き着いた。
 家ではくのちゃんとオーラルヒストリーや研究法について話す。良き研究にならんことを。

 [杉山昂平]