二月十五日(木)

 今日はSuchmosが新曲をリリースし、5時間研究相談し、論文がアクセプトされたとの報が入り、横浜で後輩と演劇をみて全く違う受け止め方をした、そういう日だった。良い日だったと思うより前に、これは何だったのだろうと変な感じがする。
 次の調査について、直近の課題がなかなか進まないと思っていたところから、具体的に試作品をつくる段階に進めたり、ひとまず一本論文が出るのは良いことだった。だがそれ以上に、研究に関係する余白の話――直近の課題ではないけれど、研究をめぐるあれこれ――を多くしたのが今日だった。そして、研究室の人数が増えた分、そういう時間が今あまりないよね、という現状を受け止めた日でもあった(それでどうにかしようというわけでもなく、そうなってしまうよね、と)。
 演劇だってそうで、これは性的に露骨な表現をしつつ、問いを発するという作品だった。言葉や音楽を使った表現について好意的に受け止めた後輩と、どこかで聞いたことのあるような問題提起について突っ込みを入れた僕で、へえ、そう受け止め方が違うんですねとなった。これもだからどう、というわけでもなくて、そうか違うのかと受け入れるほかない。「他にこういうのも杉山さんは突っ込み入れそう」と言われて、それはあるかもしれないし、でも観てみないと分からない。
 どうこうするわけではないけれど、そうなっていることを受け止める、というのは、きっちりと棚に収めるのでなく宙に浮かす感じだ。今日は色々な出来事があったのだが、なんとなく居心地が悪い気がする。
 
 [杉山昂平]