九月二十五日(水)
データセッションの資料整理をしていたが、暗に有賀くんから求められていることはちゃんと考えないと対応できないものなので苦戦している。ただ、こうした整理をていねいにやることではじめて資料を理解可能にするにはどのようにすればいいのかということがなんとなく分かってくるような気がした。
中川
九月二十三日(月)
九時に起きて、食パンを食べながら読んでいなかった『マスコミュニケーション』95号の特集論文のうち、内容分析とビッグデータ分析のものを読む。くしくも前者の話のオチが、ビッグデータ分析に対して内容分析をどう役立てていくかみたいな話になっていて、二つがつながっていた。
土曜に論文の直しとインプット、日曜にインタビューデータにずっと向き合っていたからまったく関係ないことに頭を使いたいと思っていたので、半分他人事のように読んでいた。のだけど、そのあとでインタビューからタイムラインを作るという作業をやっていたところ、ある時期になにが起きたのかという記録をSNS上で取得できることに気づいた。
そこでツイッター上でのツイートの大量取得についてぜんぜん知らなかったこともあり、いろいろと調べていたら夕方になった。基本的な用語を知らないから行き当たりばったりだ。急に目的ができたから、それに沿って一から勉強したいと思う。とりあえずデベロッパーアカウントの取得はできたけど、データをテキストデータとして抜き出して分析するための準備が全然できていない。
その後で『ビット・バイ・ビット』の2章を読む。非反応的に取得したデータをどう使用するかという倫理の問題が関わりそうで、6章を次に読むところとして付箋を挿む。
S
九月二十一日(土)
8時に起きて支度をして本郷へ。待機業務であった。
色々やった。共同研究の事務処理と次回のアイデア出し会の課題設定。UTalkのゲスト依頼。部活動研究のレビュー論文を読んでレジャースタディーズ部会の様子への返信。『つながっぱなしの日常を生きる』のリテラシーの章をWorkflowyにまとめる。
帰ってからは余暇論セミナーでRamey & Stevens (2019)を講読した。
『つながりっぱなしの日常を生きる』を読んでて思ったけれど、若者+趣味+学習+メディア/インタラクションの研究となれば、ふつうに Connected Learning の日本版をやればいいのかなという気がする。Connected Learningを参照した実証研究のレビューって実はやっていないから、やろうと思う。ちょうど次回セミナーで読むHollet (2016) は冒頭で参照していた。
杉山
九月十九日(木)
涼しさということが時間の経過を知らせてくれる――というか端的に修論を書く時間がだんだんなくなっていくなという焦燥感のほうがある。外に出るだけでソワソワしたりヒリヒリするような気分になるのは嫌だね。
都市の移転を考えていく上で、施設の問題を検討していくとどうしても地理学とか経済史に近づいていく。今になって景観という問題がアクチュアルに感じられる。工業地帯とか煙突とか、景観の変化として都市化が感じられるという。人文地理学の研究を改めて整理する必要があるかもしれない。
帰る直前に稲田さんに遭遇し、そのままレコードの歴史の話を聞いていたらすっかり日を跨いでしまい、また一つ年をとってしまった。ケーキを買う気にはなれなかった。
中川