七月二十四日(火)

アムステルダム
七時半ごろに起きた。
Rさんが家を出るまで部屋にこもっていたかったのでしばし映像サーフィン。

起きて鏡を見ると昨日よりものもらいはマシになっていた。
ハリナに借りたベラルーシの目薬のおかげっぽい。

洗濯して、朝ごはんを食べて、準備をして、今日は外へ。
と思ったら、ベラルーシ人のユリアがケトルを間違えて直火にかけた。
異臭とともに炎が上がる。慌てて鎮火、換気、溶けたプラスチックの処理。ユリアはうろたえていたけど私もハリナも冷静に彼女を励ましつつ着々と処理する。そんなアムスの朝だった。

今日は懐かしのミュージアムプレインへ。オランダ の名だたる美術館や音楽堂が集まる広場、徒歩十分。
ここのゴッホミュージアムが本当に素晴らしい。ゴッホと周りの人々のアーカイブであり、ストーリーテリングになっている。彼の十年という短い画家人生の中で描いた数々の作品、テオとの手紙のやりとり、この時どこにいてどんな精神状態だったか。細やかに伝わる。

そんな記憶が呼び覚まされるのだけど、いくつかの美術館のショップをチラ見して、二年前と何も変わらないことに半ばがっかりしつつ、館内で冷房に当たった。暑い。オランダもついに35度ほどになっていて、異常気象だ。蚊にかまれた。信じられない。

気を取り直してお目当のカフェへ。ピンタレストで見つけたカフェが家の近くだった。慣れないメガネで、度も合っていないばかりかずり下がってくるので、あんまりよく見えないけど、吹き抜けが気持ち良くて、フォトジェニック。



2階に上がる。
ココナッツのケーキとハーブティーで、しばし座り心地のいいソファの住人になった。
ずっとアップしたかったシューマッハカレッジの鐘の音をIGTVに投稿した。
本屋さんで切手を買ってエアメールを投函して、買い出しして帰る。
今日も暑いのでそうめんにしよう。出汁をとってつゆから作る。おいがつおで、それっぽい味。夏バテ気味のRさんも夕飯に誘った。

こちらには薬味はそんなにない。
生姜、ネギ、あとはきゅうり、トマト、パクチー薄焼き卵なんかを切って、アボカドと玉ねぎのおかずも添えた。



ちょっと太めのそうめんと、薬味。トマトの味が薄い。パクチーが強すぎる。玉ねぎが日本より相当辛い。少しずつ違う素材の味、一筋縄にはいかないけどこういうのが面白い。現地暮らしの醍醐味というか。ビールを出してもらったけど、喉の炎症が引いていないみたいで気持ち悪くなって残してしまった

マイペースな、オランダでの日常。


ゆり