四月十三日(金)

 日記を書く段になって気がついたけれど13日の金曜日だった。ゆりちゃんは隠居中です。「日記を書く気にならない日があることをどう日記に残すのか」は面白い問題だと思う。

 いつもより遅く昼に起きる。昨日はフラメンコ帰りに後輩達と神泉でラーメン屋を探して遅く帰った。紅茶を飲みフルーツグラノーラを食べながら、美術館における指定管理者導入の効果に関する論文を読む。運営と事業にまつわる数字の変動が指定管理者によるものなのかよく分からない。
 昼過ぎに本郷に出る。UTalkの作業をしたあと、ゼミ用に指定管理者論文の感想をまとめる。途中、ラボで青木さんと来週のミミクリミーティングに向けた話。3年前の作業を掘り起こして話す。
 3月はからっきしだったけれど、ひさびさに頭が研究モードに帰ってきている。写真調査の方法について原稿を書く。だいぶしっくりくるようになったのでこれでスタートできそう。

 夜はTOKYO LITTLE HOUSEへ。ギャラリートーク #1「東京零年 / 1945年秋、東京〜終戦直後の東京はどう撮られたのか」に参加する。佐藤先生がアメリカで発見してきた1945年8月の東京の写真をたくさん見せてもらう。アメリカ海軍や陸軍がフィリピンや沖縄を経由し、横須賀に上陸して東京へ北上しながら写真を撮影していった一連の動線を再構成していく手つきに感銘を受ける。「写真を発見し編集しなおすプロセスに研究者でない人間が参加する方法はありますか?」と質問したところ明日のトークでまさに話すとのことだったので明日も行くことにする。

 チャーリー君に赤坂にはコリアンタウンがあると教えてもらったので、ふたりで韓国料理屋に行く。骨付きカルビ定食を食べながら、田端や神田須田町あたりの歴史を話す。大正のアートコレクティブ、田端文士村はやっぱり掘りたいネタ。東京を歩く会をしようと盛り上がったのでそのうちやる。

 杉山