一月十三日(月)

11時に起きて田端までパンを買いに行き紅茶を飲む。ずっと明日の予備審査の資料をつくっていた。突貫工事でアマオケ団員調査の再分析をしているが、写真家調査を経て久々にデータに触れ直すと、気づくことがたくさんある。アマオケ、写真と単体で分析しても概念化されない出来事も、両方のデータを一度に扱うと概念化されたりする。新しい面白さと責任・教授がカップリングされている実践共同体にせよ、新しい面白さのみで責任・教授のない実践ネットワークにせよ、それぞれの特徴によって、別種の趣味縁や道具・メディアを必要としていることに気づき、なおさら生態系として把握する必要があることを感じる。両方のデータを使って再分析すれば自然と第5章の総合考察の内容も生まれてくるのではないかと思う。

楽譜とレンズ――道具を論じきれない限界点は次の研究計画で解消していきたい。そういう意味では「メディア研究」を意識しすぎて始めから機械学習技術やスマートフォンに絞ってしまうよりも、道具・用品・装備・機材から考えた方がいいだろうな。『プレイ・マターズ』には、おもちゃ(toy)だけでなく、遊び道具(playthings)という概念が登場する。レジャーサイエンス/スタディーズに物質文化に関する議論があるのかも調べたほうがいい。さっと調べてみたところだと、活動量計を使うマラソンランナーのQuantified Self に関する論文などが出てきた。あと概要にDigital leisure studiesという言葉が出てきて調べたらWikipediaに記事があった。

こういうことを考え出すと飲み会で話すために資料をつくっていくような瀬下くんの思考に触れないわけにいかないので、ようやくnoteの購読もはじめた。

一日中資料をつくっていたので朝パンを買って、昼に大将の弁当を買い、夜にローソンでおにぎりを買った以外に外出しなかった。

杉山