五月七日(火)

 まず、学務に行ってから学振のさまざまな手続きを済ませ、図書館をはしごして溜まっていた資料収集に取り掛かった。面倒だが、こういうことをしていたほうが落ち着く。

 明治文庫でマイクロフィルムをガラガラと繰っているときに許可局を聞いていた。「クソリプ」という言葉を使わずお手紙、お便りと読んだり、誰かがダジャレを言った際に変な雰囲気になることを「ほぐし水」と呼ぶという提案があるなど、なかなか訴求力がある会。違和感をおかしみをもった概念に転化したいという気持ちになった。

 明日の発表のために神田のことを調べているのだがおそらく先生が考えているようなことは生じておらず無力感が漂う。なかばやけくそだったが神田の図書館に地域資料があるということに思いが至り、急いで二つの図書館をめぐった。千代田図書館が九段下の庁舎の9階にあって驚く。フロア全てが図書館で、古書店主や近くの大学生がおすすめする本が展示されていてなかなかに楽しい。久しぶりに図書館に感動したりしていた。
 さすがに地域資料はこういうところのほうが多い。突破口が開けるかと思っていろいろな資料を読んで関係する部分を複写したが、やはり想定するようなことは書かれていない。うーむ。

 帰ったら最果タヒの食のエッセイが届いていて目を通してみる。まずはパフェから。パフェは他の食べ物とレイヤーが違うという記述を目にするだけでうっとりさせられた。
 
 中川