四月二十九日(水)

11時に起きて紅茶を飲む。今日は祝日なのでsくんが論文を読み書きしている。

明日色々な打ち合わせがあるので、共同研究用の資料とUTalk用の資料の確認をした。

昼はsくんと買い物に出かけて鮭を買ってきた。味噌汁も煮て食べる。

夕方からはFink (1991)を読み終え、さらに後続のKrapp (2002)も読み終えた。自分の研究にとって有意味なのは状況的興味から個人的興味の発達ではなくて、個人的興味の構造化だということがはっきりしてきた。修論を書いた時にもたぶん読んでいた文献だが、いま読み直して論文の意味がはっきり分かった。もちろん趣味における興味の深まりでも状況的興味から個人的興味が定着しているプロセスもあるはずだが、趣味の継続において興味を失ってしまわないように、という時間のスケールでは、個人的興味の変遷(Finkのモデルに従えばperson-object relationshipのstructuring)が適当だと感じる。

あんまりこの議論って後続の研究では引き継がれていなくて、だいたい四局面モデルが参照される。けれどbecoming a naturalist論文とか、ああいうライフストーリー研究のスケールではPO関係の構造化のほうが合っていると思うんだけどな。

夜は豚と大根の煮込みをつくって食べる。sくんの研究の話を聞いて寝た。もう一つの顔を持つことの「届かないけれどがんばれば届く」感じ。

杉山