十月二十七日(日)

久々にたくさん寝られる日なので11時頃に起きた。レーズンパンを食べて紅茶を飲む。納期が差し迫っている仕事がなくなったので趣味概念論文を書く。統計集から調査を抽出するというやり方ではなく、基本書としての『余暇学を学ぶ人のために』から調査を抽出してみると良い塩梅になった。先日の学会発表では論じなかった生涯学習との区別といった論点も出てきそうなので、項目の概念分析を網羅的に行ってまとめてみようと思う。歴史的な分析は別の論文で厚くやった方がよさそう。『余暇事業の戦後史』は注文しておいた。

15時半に家を出て電車を乗り継ぎ、東大前で彼女に会う。渋谷に出てJ Latin 2019を観に行った。最初は日本人のサルサ大会みたいな感じで、謎にキラキラの衣装を身につけたおじさんたちダサいなーと思っていた。途中で抜けてワッフルチキンを食べに行った。

帰ってきたら外国から来たゲストダンサーのサルサに変わっていて、それは半端なく格好良かった。女性を持ち上げて空中で一回転させるとか、あれは趣味レベルではどうしようもなくたどり着けない踊りだろうなと思った。フラメンコよりも絶望的だと思う。というかそもそも狭いスタジオじゃ練習すらできないだろう。

そのあとのブレイクダンスがまた格好良くて、やはり一度やってみたい気持ちが強まっている。フラメンコから踊りに出会い、ビートに乗る楽しさを知り、ヒップホップが面白くなって、たどり着く先はブレイクダンスのような気がする。

そして、お目当てのスパニッシュジャズ×屋良有子。実際のところフラメンコの踊り手や歌い手の名前に詳しくない自分が唯一ファンであることを自認しているのが屋良さんで、何年か前の新人公演で観たソレアにいたく感銘を受け、この前の真夏の夜のフラメンコで観たときもやはりこの人の踊りはモダンで格好良く、下手に芝居じみた演出するよりもよっぽど演劇的だと思った。今回はステージ最前で観られたので体の息づかいが間近に感じられて大変よかった。

杉山