九月四日(水)

 最近は丸の内のことを調べており、資料を探して三菱資料館にはじめて足を伸ばしたがどうやら事前予約が必要らしい。後でレファレンスを使ってみたがあては外れた。その足で久しぶりに建築資料館を訪れる。安藤忠雄展でなんだかんだ生きそびれている京都のTIME's の模型を眺めていた。鴨川との関係性をここまで重視した建物だということを初めて知った。水辺にもこれまでとは違う興味が湧く。

 再び大学に帰って丸の内について考える。そもそも皇居の正面とはどこなんだろうという問いから馬場先門と行幸通りに議論が展開できそうで、これに気づいたときはぞくぞくした。そのまま古谷田奈月の『神前酔狂宴』を読んでどんでん!どんでん!と叫びたくなった。 

 中川