八月十九日(月)

10時頃に起きてシャワーを浴びてから泉屋のパンを買う。クリームパンがなかったので三色パンを買う。紅茶を飲みながら査読修正原稿を完成させて森さんに送った。

昼過ぎに髪切屋に行って刈ってもらう。それから田端駅に出てうどんを食べてから池袋へ。機械工学の棚を見て『ブルックス教授の知能ロボット論』を一瞥したあと、『基礎から学ぶ機械工学』を買った。

そのあとは本郷に出て上島珈琲店でアイスコーヒーを飲みながら『工学の歴史』を読む。そのうちにsくんから連絡が来たので研究室に移動して余暇論セミナー。Rediscovering adult play groupを読む。趣味縁研究の状況は日本も英語圏も変わらないようだ。

セミナー後はネギトロ丼を買ってきて食べ、上野駅まで歩いて帰ってきた。

帰ってから『工学の歴史』を読み終えたら、科学は要素に分けて分析するが、技術・設計は要素をまとめて何かを生みだす全体論であると書いてあった。むかし山内先生が授業で「教育工学は(厳密に因果関係を特定できなくても)全体として教育効果を出せればいい」と言っていたのはこういうことなのかと思う。要素還元を完遂するのを待っていたら何かをつくりだすことはできない、という工学の発想は勉強しがいがある。もちろん要素還元のやり方も大変勉強になる。ねじ、軸受、ギア……数値解析、並進運動と回転運動、回転行列、ベクトル……。Wikipediaを読んでいたら数値解析とは有限時間内に解ける近似解を得るものと書いてあって、工学的に重要なことが納得いくし、回帰もその一種だと書いてあってさらに納得がいった。

杉山