十一月二日(金)

10時に起きてパンを食べながら、研究会に向けてJSETで「リフレクション」を扱った論文をサーベイした。リフレクションにはショーンの流れをくむ「専門家の盲点」に陥らないためのものと、コルブの流れをくむ「有意味学習」を実現するためのものがある。それぞれ教師/学生に対応しているけれど、どちらかというと前者のリフレクションに関する研究が多い。

12時に研究室に着く。88risingの来日公演のチケットを買ったとらいちゃんにメッセージする。「楽しそうですね」と笑われた。間違いない。1月10日が待ち遠しい。

13時からFFP。今回はコースデザインの回でシラバスをつくる。先々月公募に出して箸にも棒にもかからなかった自分のシラバスがどれだけ低レベルなものだったか身につまされる。カリキュラムのなかで「なぜその授業が存在する必要があるのか」に答える「目的」、学生を主体にした行動で一意に判断できる「目標」がまずできていないし、グラフィックシラバスにしてみたら分かるけれど、茫漠とした総論になっていて、わざわざ教育心理学ではなく学習科学を履修する根拠が示せていなかった。やはり協調学習のデザインは必要だった。

授業後に『ビデオによるリフレクション入門』を買った。これも教師教育の文脈だった。むしろリアルタイムドキュメンテーションを掘ると、学生の有意味学習側のものが出てくるかもしれない。

夜は藤長君、チャーリー君、小寺さんがまれびとハウスに来て鍋をする。ハモさん、シンさん、わたるさんも含めて賑やかな会だった。喫煙所、エレベーターの踊り場、たき火をどう設計するのかは、嗜好品メーカー共通の課題だが未だに解決策はないらしい。面白いテーマだ。「趣味」の視点から何か言えることはあるだろうか。

杉山