七月二十七日(金)

今日も暑い。
オランダで三七度は異常気象だ。

昨日の残りのサンドイッチとサラダを冷蔵庫から出す。
昨日は久しぶりにユトレヒトの家に行った。
駅周辺はモールが大きくなって様変わりしていた。

はるこさんと、今年生まれたけいくんに会う。めっちゃスマイリー!可愛い。
オランダでは赤ちゃんが生まれる前に、公務員が来て色々チェックするらしい。ベビーベッド、赤ちゃんが寝るための個室、おむつを替えるための専用台、服の枚数。とっても細かく。子どもができるのに伴って部屋を増やさないといけないのは日本とは違う文化だ。
幼稚園に上がるともう学費はかからないのだけど、オランダに保育園は無くて、デイケアに通う。それが月15万円とか。驚くほど高い。

出産は、色んなタイミングや薬の影響でとても大変だったみたい。私たちは積もる話を片っ端からしていった。日本からのお祝いだった赤ちゃん用の甚平も渡せて、Nickさんにも会えて満足。

HEMAという国民的なんでも屋さんブランドでパーティーグッズを揃えて、ロッテルダムに向かった。はるこさんの友達、ポーランド人のキンガのバチェロレッタパーティーに参加することになっている。婚前に同性の友達で集まってわいわいするやつ。これ、やってみたいんだよね。男性バーテンダーにキスする、とかそういうアグレッシブなやつじゃ無くて、単純にワイワイ、女子っぽいパジャマパーティーとかしたい。

ロッテルダムのビアガーデン、ちょっとずつメンバーが増えて来た。と思ったら、突然の雨。屋根の下に避難したのが正解、雹まで降り出した!雷、風、嵐。後で木が倒れて車が下敷きになったというニュースを見た。

室内で、バチェロレッタに混ざってくる男性陣もいた。デルフト大学の院で宇宙開発をやってる青年がめっちゃ陽気に話しかけて来た。デルフト大に行ったことがあるけど、宇宙の学部の学舎は、スターウォーズの船みたいで、今にも浮かび上がりそうだったのを覚えている。免許があるから、デートでヘリコプターに乗せてあげるよとかなんとか。

はるこさんは会話の中心にいて、とってもよく喋る。つなぐ。ファシリテーター的な存在。「もう完璧に人格のある、一人の人間だって感じるよ。ベイビーじゃないの。」とけいくんのことを話していたのに、共感した。

夜も更けて、アムス組はHEMAのデザイナーをしているというヨーの車に乗せてもらった。仕事がスーパー楽しいらしい。尋ねられて健太郎との話をしたらキンガと2人でクレイジーだと言われた。Happy to be crazy.
オランダってどんな国?と言われたら、私はよく「ハッピー・クレイジー・ピーポーの国」って言ってるけど、彼女たちの恋愛事情や悩みは意外に普通で、共感できる。


…しまった。気づいたら二十六日の日記を書いていた。
そうだな、二十七日は暑くて、ミーティングしたり通話したり、お遣いしたり、下の階のパイプ工事に対応したりで、夕方まで作業がはかどらなかった。オランダの家には扇風機もクーラーもないし、普段は必要ない。夜に家でボードゲーム会をするとのことだったので、外のドーナツ屋さんへ静けさと涼しさを求めて避難。日記が進んだ。
夜はまた喉がイガイガして痰のせいで気持ち悪い。またも蚊にかまれて、就寝。そんな感じだったかな。


ゆり