七月十一日(水)

 10時くらいに起きて紅茶を飲む。机に向かって何か作業をしたはずだけれどもう思い出せない。正午になる頃に家を出て日本橋浜町へ。後輩と待ち合わせて隅田川沿いを南に下っていく。着いた先の洋食屋でチキンライスを食べてからPapier Tigreへ。パリのステーショナリーブランドのショップなのだけど、日本茶サロンが併設してある。宮崎農園の「花ほうじ」を三煎してもらう。花ほうじは紅茶で使われる「萎凋」をして、煎茶だけれど微発酵させたもの。一煎目は冷茶にしてもらって、ほうじ茶の香りを楽しむ。どことなく華やかな香りがするなと思っていたら、二煎目でそれが前面に出てきて、「これが花ほうじか」とうなる。三煎目は玄米を入れてもらって、香ばしさで締めるという流れ。隣で後輩があんみつを食べていたので少しもらいつつ茶を楽しんだ。話していて思うに、後輩はあんまりこだわりとかを推すより、普通に甘い物と可愛いもの不思議なものが好きな人なんだなという気がする。

 お互い大学に向かうのに16時前くらいに別れて、本郷へ。研究室で明日の発表資料をまとめたり、Pepplerの論文を読んだりする。上手く分析をやらないと「ソーシャルメディアで誰もがコンテンツをつくり・共有できる」というWeb 2.0のスローガンみたいな結果になってしまうので、文脈に関する情報をきちんと概念化して差分を出せるようにしたい。なので、なおさらScratch関連の研究は押さえておく必要がある。

 杉山