五月二十七日(日)

 いつもより早起きして柄シャツを着込む。横浜は赤レンガ倉庫のGreenroom Festivalに行くのである。仕事を置いていく罪悪感は感じつつ、楽しみだったので出かけていく。快晴のフェス日和だ。
 わたるさんと田端のマクドナルドで紅茶とグリドルを食べたあと、京浜東北線に揺られて桜木町に至る。ぶらぶらして奥田くんを待った後、会場へ。昨年は五月祭とダブルブッキングしてしまい、日も暮れかかる頃に着いた(それでもSuchmos奥田民生はすばらしかったが)。今年は頭から参加できる。
 オープニングのサンボマスターときて、在日ファンクAsian Kung-Fu Generation、Kandytownを見る。別々のミュージシャンのパフォーマンスを次々と見るのは、リレー日記を読むような感覚を覚える。与えられた枠の中でどうやって演奏の流れをつくり、MCでテンションを上げていくのか。日記の書き手によって文体が違うように、ミュージシャンごとにやり方が違う。サンボマスターは頭から煽りまくっていくし(「ここフェスですよね?!お葬式じゃないですよね?!」)、在日ファンクは曲で踊らせておいて「楽しいね!」とノせていく。KandytownはMC一切なしで、矢継ぎ早にトラックを繰り出していく。ミュージシャンとしてのキャリアや演奏する曲の種類などで変わっていくのだろう。
 海風に吹かれながらビールを飲んで踊り1日が過ぎる。今年も楽しかった。帰ってきてInstagramを見ていたら知りあいやファッションモデルが同じ空間にいたことを知る。都市祝祭である。
 
 杉山