五月一日(火)

この日の日記を書けるのは、素晴らしいことかもしれない。
 
新宮までずっと移動して来た私たちは、四時半頃まで起きてた。
温かい石、温泉の硫黄の香り、川のように湧いてくる音、目の前のお地蔵さん、だれかが忘れて置いて行ったペットボトルと服、星。
割と自然なことなので驚きはないし、そうそう、知ってる、という感じの自分もいる。
この世ってなるようになるんだ。すごいなぁ。
 
ちょっと寝て、三時間くらいで目が覚める。もうちょっと寝たほうがいい感じがして更に二時間半ほどゴロゴロ。
起きるとトーストが1枚残ってた。
 
マッシャーと一緒に木造校舎へ。
 
いつもの風景も相当久しぶりに感じる。
眩しいくらい色鮮やかで、明るくて、綺麗。
空の青、屋根の紅、水のきらめき。
山の木々が枝の一本ずつくっきりと見える。
 
小麦畑の、胸まで伸びたカラスノエンドウをひたすら抜きまくる。
汗が噴き出す。喉が乾く。だんだん見分けや抜き方のコツがわかってくるけど、
まだまだ鍛錬が必要だなぁと楽しくなる。
お茶と手作りのお菓子に生き返る。
 
わだまに帰って来て色々相談。
 
夜はてつじぃも来た。
三枝さんとてつじぃが、私のやりたいメディアとコミュニケーションの形に、さらなる価値付けをしてくれた。
世話人ってこんなにしっくりくる言葉なんだ。
「みんな、深く考えないで一度は結婚してみればいいと思うよ」と三枝さん。
てつじぃがスッキリといい顔をしてた。
 
にこやかで、エンパワメントされて、昨日とは変わってエネルギーの循環する方向が違う、すんなり上がる。
雰囲気で伝えたいことが伝えられた。
ちょっと勇気を出したけど、こういうのって言ってみたら大したことはない。
よかった。
 
気にかかってたのでまた今日も温泉が流れる川のそばへ。
気にかけていることもちゃんとキャッチされている。
一日がしっかり統合されて、温かく包まれる。
とてもキュートな一日だった。
 
 
ゆり