三月二十三日(金)

 いつもより遅く昼に起きる。明け方の4時頃に寝たからこの時間になるのもしょうがない。
 
 昨日は修了式だった。同期や1学年下の後輩たちが大学院から旅立つ。研究室で修了パーティをし、学位授与式を後ろから眺め、記念写真のカメラマンをし、本郷三丁目刀削麺屋とスペインバルで結局2時くらいまで話し込んでいた。そこから御徒町まで後輩を見送って、根岸経由で田端まで歩いて帰った。
 
 ずっと、本当にずっと一緒にいた仲間たちがいよいよ修了する。本当なら去年こうなるはずだったけど、みんな留年したから今まとめてやってきた。これからはもう「息をするように学術の話をする」ことはできないんじゃないかと思っている。自分は「大学院」に残り続けるのにね、変な話だ。
 
 一日中好きな人といた次の日というのは、ただただ孤独感が募る日になる。ずっと家にいて、ろくに飯も食わずに申請書を書いていた。途中、さすがに息がつまって駅前のスターバックスに席を移したけれど。おかげで第一稿は出来上がった。
 
 年初から、2018年度に自分はどうなってしまうのかたびたび不安になっている。今日もそんな気持ちでいっぱいだった。
 
 [杉山昂平]